自分で作った問題を絵馬にして奉納する昨日、NHKで和算が見直されている報道があったのをご覧になりました? (私は風邪ひいて、半分、寝ながら見てたものでおぼろげですが) 江戸時代の日本では、中国から伝来した数学をもとに、我が国独自の数学が発展していたんですね。和算は、日常生活で使われるような身近な問題をおもに扱っています。 ある人が、和算書の中に解答を付けない課題問題を載せると、その問題を解いた別の数学者が、自分の著書の中にその解答と新たな課題問題を掲載するということが繰り返され、多くの和算書が競って発行されたそうです。 こうして和算は急速に人々のあいだに広まったのです。 江戸時代中期には、一般の人々が和算の問題を絵馬に書いて神社や寺院に奉納する風習が生まれ、ここの近くでも、塩竃神社などに奉納されています。数学の問題が解けたことを神仏に感謝し、いっそう勉学に励むことを祈願する意味で掲げたのがはじまりと言われています。 算額は普通、問題だけを書いて解答は付けずに奉納されるのです。そして、その問題に対する解答をまた誰から絵馬に書いて奉納するということも行われるようになったようです。神社は、数学の発表の場として、その発達に大いに貢献したのです。13才の少年の奉納絵馬もあるようでした。 テレビのインタビューで学校の子どもたちが応えていましたが、問題に答えるよりも、問題を作る方が難しい。しかし、楽しいということです。そりゃそうだ! そして、その答えも一つだけでなく、いろいろあり得るというのが、頭を刺激するようです。 あの絵馬方式、こりゃヒントですね。何かの形で取り入れようっと。 |